人気ブログランキング | 話題のタグを見る

犬も猫も話かけてくる

もう秋も終わりかけている頃に更新するとは、
どんだけネタがなかったか、
と、言えなくもないけど、
なにも公表してまでカキコみたい話があったかというと、
やはり、なかったみたい。

小寒くなってきて、エアコンを暖房にセットして、
ぽわ~んと気持ちよくなったところで思い出した事を、この先さらに歳くって忘れたくないので
ここに書置きしておきます。

今さらですが、私は動物好きです。
育った環境は横浜の、海から遠い、田舎っぽい山のてっぺんでした。

山の中で幼少の私はいつも、
野猫と野犬と一緒にいました。

犬も!となると
今考えたら毎年狂犬病の予防をしなくちゃならないから
野放されているなんてトンでもなかった訳ですが、
狩猟犬であったろうポインターとか、
黒く毛並みが光るラブラドールとか、大きくて立派で、子供に懐っこくて可愛い子達で、
私は犬が怖い生き物だなんて考えもしていなかったです。
たまに一緒に犬と下山してくると親に怒られました。

しっ!しっ!って遠くから言いながら水をかけて追い払う大人。
私に任せてくれれば、
「ごめんね、またね、バイバイ~」って手を振れば犬は山に戻っていったんだけど、
連れてきちゃった為に犬に嫌な思いをさせてしまった事が思い出されて、
犬の飼い主さんはどこにいるんだろう
どうしたら山にいる事を教えてあげられるんだろう
申し訳ない気持ちから、数ヶ月も経ってから大人に相談したのでした。

それから数日後、大人が話していました。
山に”野犬狩り”が入ったからもう安全だとか。
だからか、
山で遊んでいて一匹の犬も見かけなくなったのは。。。
小川を飛び越え損ねてドボンと落っこちてビショビショになったお調子ものとか、
「よっ!遊ぼうぜ♪」と軽いステップで木の根っこみたいなのをくわえ込んでくる子とか、
もう会えなくなっちゃいました。

私のせいなのかな・・・・・もしそうなら
と、ずっとずっと申し訳ない気持ちのまま何年も暮らしていましたよ。

山では、猫にもよく出会いました。
向こうから来るんだよね。私に声をかけてくるの。
私は田んぼの横を流れるドジョウがいる小川がお気に入りで、
いつもしゃがみこんで手を突っ込んで遊んでいる所。
猫はわざわざ横に来て水を飲むんだわ。
飲み終わってから”にゃあ”とか言うの。挨拶だったと思ってます。

私は特に名前をつける訳でもなく、猫を可愛いという位置づけで見るというより(可愛かったけど)
お互い動物同士、互角の立場で一緒に過ごしていましたよ。

言葉はわからないけど、お互いにそんなことお構いなしに話しかけ合い、
とくに猫のよくわかるのは
「こっちにきてみなよ」って誘う時の”ニャア♪”
前に回りこんで、先を歩いてちろちろとたまに振り向くんだよね。
子供がいるんだよって、
人間の私はヤブを倒しながら進まなきゃ入れない先に4匹くらいの赤ちゃん猫がいて、
「見せてくれるんだ?ありがとう!!」って、お礼を言うと
のそのそ~っと子猫に寄り添って、ごろ~んと横たわって授乳シーンも見せてくれてた。

みんな、いいやつでした。
でも、私のせいで、みんないなくなっちゃった!!
きっとそうなんだ・・・

その頃の私の住まいは、
親とその親戚が集まって自分ん家村みたいになってました。

私が物心ついて小学校を上がる前までは
大人たちは皆仲が良かったんですが、
学歴とか収入とか、そんなところに見栄っ張りで性格はきつかった。
親のいない所でオバサンは私に
「あんたはダメね。意地ってもんがない」 とか言ってくれたっけな。

親同士は兄弟姉妹なんだけど、金の貸し借りで徐々に険悪になった様で、
よくわかんないけど、
私の親はなにやらブチ切れたらしい様子になったなあと思ってたら引っ越す事になった。

私は山にさよならをしなきゃならなくて
犬にも猫にも、なんの罪滅ぼしもできないままに、横浜を出て川崎に移動したのでした。

便利なとこだよね。川崎市。
商店街がお祭りの縁日みたいに毎日賑わってて、
でも、山遊びに慣れてた私には整地された公園しかなくてさ。
そうそう!
井田山ってお山の傍だったからさっそく遊びにいきましたよ。
防空壕があってね。
当時は入れたんですよ。
兄も面白がって、早速に友達と探検に入っては走って逃げ出てきたりして。
仲間に入れてもらえない私は、一人で奥まで入って、
でも、特に何もないので、なんだつまらん!と普通に出てきてさ。

その後直ぐに、防空壕は立ち入り禁止になちゃった!!!
おいっ!またしても私のせいなのか?!
しかし、猫はいました。 
お向かい様の専属のお猫さまで、塀の上からすっごい低音で話しかけられましたよ。
「何もんなんだよおまえ!」ってね。
お前こそなんなんだよっって言い返すと、お向かいさんがその猫を呼ぶんです。
「みちこちゃ~ん、遠くにいっちゃだめよ~」だったっけか・・・・

だからね、
動物に対して私は上も下もない、
お互いに好きなように生活をしている互角な生き物と認識しているのであります。
だから、だからさ!
人間が捨てたとか、彼らを処分するのは可愛そうだとかいう言葉が不思議でしょうがないです。
申し訳ない!という気持ちこそあれ、かわいそうって、失礼じゃないか?
互角に考えていないよね。 

この話 次回に続くかも
明け方の4時25分になっちゃった!
ご飯炊いてきます。 
by FUKAKEY | 2015-11-04 02:48 |